Gardens, Road, Crescent, Square….。
20年程前にロンドンの学校に通っていた時、
友人宅やホームステイを含め、4つの家に滞在しました。
上記の4つは、その時の住所。
ご存じの通り、ロンドンはどんなに小さく狭い道でも名前がついていて、住所はその通りの名前に数字が付いたものになります。
例えば、ロンドンでもっとも有名な住所の一つは、
10 Downing Street,London
(ダウニング街 10番地)。
そう、英国の歴代首相官邸の住所ですね。
「Street」や「Road」等のほかにも、
上記のような「Garden」(お庭に面している通り)、
「Crescent」(三日月の様に湾曲している通り)、
「Square」(広場を囲んだ通り)や、
「Lane」(小道といってもけっこうひろかったりする)、
「Mews」(昔、大きなお屋敷の馬小屋があったところ)等々。
私が最初に滞在したのは、ロンドンでも屈指の高級住宅街にある知人宅。その名の通り、手入れの行き届いた素敵なガーデンに面した、ヴィクトリアン煉瓦のフラット。
初めての海外生活と、あまりのゴージャスさに緊張して、実はあまり記憶がない情けなさ、、。
次は2週間通った英語学校で斡旋されたホームステイ先。
色々な民族が暮らしているエリアで、ある意味現代ロンドンを象徴するような、ごく一般的な住宅街。
最初に滞在したエリアと雰囲気があまりにも違って、初めはすごく緊張したけれど、慣れてしまうと、身の丈に合っていて(笑)、なかなか過ごしやすかったな。
英語学校に通うよりも熱心に探した次なるフラットは、ロンドンに住む日本人向けの食材や情報などを提供してくれる「Japan Centre」にあった同居人募集の張り紙で見つけました。
(きれい好きで礼儀正しい日本人は、ルームシェアの相手として好まれているようで、その募集も日本人限定でした。)
そこはあの{ハロッズ」に近い、文字通り湾曲した通り。
またまた高級エリアに舞い戻ったのですが、内情は「Basement」つまり、半地下のフラットを4人の女子でシェアしてました。。。
治安は良いし、環境抜群、学校にも近く便利だったのですが、手頃なスーパーなどがなく、庶民が日常生活を過ごすには少々難あり、、、ということで、半年後に移ったのは、
広い芝生と花壇のあるガーデンに面したフラットの、今度は最上階(4階、勿論エレベーターなし)。
目の前のガーデンは鉄製の柵に囲まれていて、通常は鍵がかけられている「プライベート・ガーデン」。
こういったガーデンはロンドンのいたるところにあり、管理費を払った住人だけが鍵を持ち、入ることができるのです。
ほとんどがプロによって手入れされているので、とってもきれいに整備されています。
(映画「ノッティング・ヒルの恋人」で、主人公の二人が夜中柵をよじ登って入るシーンがありましたね。)
ガーデン良し、庶民派スーパー、コインランドリー有り、ナショナル・ギャラリーは徒歩圏内、そして何より、テムズに近く、かなり快適な生活でした。
ロンドンの地図を広げて、一つ一つの通りの名前を確認してみる。
通りの名前から、街の様子や景色、住んでいる人達のことを想像するのも楽しいものです。
気候も良くなり、ロンドンの街を散策するのに最適なシーズンです。
次回のプティ・セナクルでは、そんなお話もしたいと思っています。
是非ご参加下さいませ。
プティ・セナクル