breakfast

温泉宿でいただくお魚の朝食、
パリのカフェで、床やテーブルにポロポロとこぼしながら頂くクロワッサンとコーヒーの朝食、
チーズの種類がさすが!のスイスの朝食、
バイキング・スタイルの発祥の地、スウェーデンのホテルでの、一日分のカロリーを充分摂取出来るくらい盛りだくさんの朝食、、、。

旅の楽しさは、朝食で決まる!といっても過言ではないくらい、私にとっては旅のメインイベントの一つです。

そしてロンドンでは。

朝の早い買い付け旅では、ホテルの朝食時間に合わないことがほとんどですが、
少し遅めの出発の朝、部屋の扉を開けて廊下に出た瞬間に、地下の厨房からベーコンをカリカリに焼いているであろう香ばしい匂いや、コーヒーや紅茶の香りが、安ホテルの赤い絨毯や織柄の壁を伝って漂ってくるのを感じるのは、
やはりたまりません!

と、また話しが長くなりそうなので、、、。

来月18日に、石澤季里さん主催のプティ・セナクルさんで、ロンドンの朝食についてお話しさせて頂くことになりました。
もしよろしければ是非ご参加頂ければとお待ちしております。
詳しくはプティ・セナクルさんのHPをご覧下さいませ。

先日フランス・アルザス地方の有名なジャムを頂きました!
すごく美味しいという噂は聞いておりましたが、
なかなかの高級品で食する機会がなかったもの、、。
ありがとうございました!

合わせるパンも吟味して、朝食に頂きたいと思います。
自宅に居ながらにして旅気分です!

皆様、13周年に際しまして温かいお言葉を頂き、有難うございます。
大変励みになります。
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。

A Mad Tea Party

英国といえば紅茶ですが、
現代の一般的な日常生活のなかでは、私達がイメージする正式なセッティングやマナーで紅茶を飲むことは稀で、
実際は、手軽なティーバッグを使って、ちゃちゃちゃっと入れることの方が多いようです。

その証拠に、街のスーパーの紅茶売り場を見ると、さすが圧巻の品揃えながら、そのほとんどがティーバッグ。
リーフティはよ〜く探さないと見つからないことも。

色々と難しいマナーに沿っていなくても、英国の水の質などが紅茶を美味しく入れるのに適していることもあるでしょうが(実際、ファストフード店の紅茶でさえ、英国で飲む紅茶はそうとう美味。)、朝から晩まであれだけのティータイムをこなす為には、「まずはポットとカップを温めて〜、、」なんて、毎度やってもいられないのかも。

逆に言えば、ポットを使って紅茶を入れることは、もうそれだけで特別なティータイムを味わえるということ。

少しでも時間や気持ちに余裕のある時は、是非、ポットで丁寧に入れた紅茶と共に優雅に過ごしたいものです。

写真の小ぶりで可愛らしいポットは、ちょうど1〜2名分にぴったりの大きさ。
実はもともと「tea for two」という、二人用のティーセットにあったものです。
今はこのポットとクリーマーだけ、単品で販売しています。

でも今私達が日頃目にしているアンティークのものって、
全て、何十年もの歴史の中で、様々な出来事の中から生き残ってきたもの。
そう考えると、このポットに対する愛情もより深くなるような気がします。

テーブルを華やかにしているのは、先日のフラワーアレンジ講習会で、講師のChieさんが余ったお花を使って生けて下さったものです。
(家庭にある空き缶に上手に生けるウラ技も教えて頂きました。)

Y嬢がディズニーランドのお土産に買ってきてくれたクッキーの空き缶を花器に、気分は「アリスのお茶会」です。

これも私がおばあちゃんになる頃には、立派なビンテージ缶になっているかな?

doily

買い付けリストに必ず入るマストアイテムの一つが
ドイリー類。

花瓶や置き物の下に敷いたり、
少し大きめのものでしたら、ティーカップの下に敷いて
ティータイムを華やかにアレンジすることも出来ます。

ひとくちにドイリーといっても
手編みのレースであったり、
リネンにレースの縁取りの施されたものや、
カラフルな刺繍が楽しいものであったり、、、。

ロンドンのマーケットでは数軒頼りにしているディーラーがいます。
コンディションが良いものを揃えていて、値段が手頃であることが絶対条件ですが、
私にとってもう一つ条件が。

それは、ディーラーの計算が速いこと。

アンティークのドイリーはほとんどが一枚一枚が違うもの。
それに伴い、値段もまちまちです。
(たまに「この箱の中、全て〜ポンド」なんてこともありますが、状態の良くないものも含まれていることが多いので、注意が必要です。)

それらをたくさん買うとなると、当然ディーラーさんも細かい計算でてんてこ舞いになってしまいます。

でもこちらは一分一秒が惜しい急ぎ足の買い付け行脚。

私が決めている先から、次々計算を始めてくれるディーラーさんはとっても助かります。
そして意外にも(?)英国人に多いのが暗算の達人。
私が電卓でもたもたしているのに、口で数字を読み上げながらどんどん計算をして、しかも正確なディーラーさんは大好きです!

一方、たま〜にいらっしゃるんです。

積み上げられたドイリーをガバッと掴んで、
ドシンと椅子に座り直し、
「OK!じゃあこれから計算を始めるとしようか。」
(「え”〜これから〜」)

「おっと、これはなかなか良いのを選んだね。ウインク。」
(褒められるのは嬉しいけれど、全部にコメント付き?
それにウインクは別に、、いらない、、。」)

「あれ?こっちのには値段が付いてないな。後で確認してみよう。」
(「今決めちゃってぇ〜!」)

さらには途中、マグカップの紅茶を一口、二口。
通りがかったお友達のディーラーと一言、二言。

「さ〜て、以上でいいかい?
ではもう一度初めから確認してみよう。」
(「——-。」)

そんなこんなも楽しい買い付けの旅ですが、、。

アティックではそうして(?)買い付けたドイリー類も多数取り揃えております。(¥800〜)
真っ白なレースのものは永遠ですが、
これからの季節には、少し色のかかったベージュ系のものやカラフルな糸で編んだものも、温かみが出て良いですよ。

写真は昨日のフラワーアレンジ講習会での作品です。

クリーム色のレース編みのドイリーで華やかさも倍増ですね!

flowers in a tin

あいにくの雨模様ですが、気温もぐっと下がり、
秋らしい気候となってきました。

ことのほか暑さが厳しかった今年の夏は
生花を飾ることをためらいがちでしたが、
いよいよお花を楽しめる季節となりましたね。

そんなことを感じ始めた今日の午後は
恒例、Chieさんによるフラワーアレンジメントの講習会が
ご近所のカフェ、ブールマンさんを会場にお借りして行われました。

今回のテーマは、アンティーク缶にアレンジメントを楽しむ。

最初はアティックの商品の缶を用いて、Chieさんがアレンジのお手本を披露して下さいました。

オアシスの使い方、花の切り方などの基本的なことから、
実際にアレンジするにあたり、お花のバランスのとり方、配色のコツ等々、教えて頂いたのですが、
先生が迷いなく次々と作業を進める姿に、
ご参加の皆さんから感嘆の声が。

そしていよいよ実践タイム。

今回皆さんにはアンティーク缶の代わりに、紙の箱を使ってアレンジして頂きました。

先生がご用意下さった秋色の花達を使って、
皆さんで黙々と、かつ、おしゃべりを楽しみながら作業。
(今回も下北沢のおしゃれなお花屋さん、ガルディナさんからお花をご提供頂きました。)

先生のワンポイント・アドバイスで驚くほど作品がまとまるのに、いつもながらビックリです。

しかも、同じ箱、同じ花材を使っているのに
何故か出来あがりに違いと個性が表れるのが
毎回楽しみでもあります。

今回も皆さん本当に素敵な作品に仕上がりました!

背が低く、安定感のあるアレンジなので、
食卓やチェストの上、お玄関等に飾るのにぴったりです。

最後はお待ちかねのカフェタイム。

ブールマンさんの美味しいコーヒーやお茶を頂きながら、
引き続きのおしゃべりはつきることがありませんでした。。
(メニュー選びにも皆さんの個性が、、、、)

ご参加下さった皆様、本当にありがとうございました。

次回は皆様からのリクエストもあり、
クリスマスを前に、クリスマスリースを教えて頂こうと考えています。

12月の初旬を予定しています。
またあらためてお知らせさせて頂きますので、
是非ご参加下さいませ!!

Chie Onodera

Flower Bar Gardena

Cafe Beulmans

Thank You XXX

お陰様でアティックは本日13周年を迎えることが出来ました。
日頃よりご来店頂きまして、誠にありがとうございます。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

思い返すと本当に早い月日でした。

お店を開きたいとは思っていたものの、
それは漠然とした夢でした。

ある日突然この店舗物件が目に入り、
これを逃したら、、、と決心して、
急遽二人でロンドンに商品の買い付けに向かいました。

多くの方々に、たくさんご迷惑をかけながら、又色々と助けて頂き、準備期間約1カ月でオープンすることが出来ました。

こんなに小さな店で、大きな変化もない中、13年間飽きることなく続けてこられたのは、
いつもご来店頂く皆様のお陰と、心よりお礼申しあげます。

また、あらためてアンティークの魅力は永遠だなぁ。。
と、しみじみ感じる今日この頃です。

これからも皆様に気軽にお立ち寄り頂き、
お買い物を楽しんでいただけるような、
アンティークのセレクトショップとなるよう
励んでまいります。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

アティック
木本
石井

pink pressed glass

硬質な質感のクリスタルガラスは勿論大好きですが、
どこか手作り感の漂う、型ガラスの魅力も捨てがたい。

細かな型のものには繊細さが、
おおざっぱな(おおらかな?)型のものには
素朴な温かみがあります。

こちらのピンク色のフラワーベースは
そのどちらの良さも兼ね備えていて、
私も大好きですし、
多くのお客様から褒めていただいているものです。

形は取っ手のない花篭のようで、
縁のフリルも愛らしい。

おまけに、背も低いので安定感があり、
食卓やデスクなどにもピッタリ!!

でも何故かいまだに居残っています。。。。

5300円でしたが、
4500円になりました。

どなたか、いかがでしょうか。

interior photos

ようやく、ようやく、朝晩だけでも秋を感じられるようになり、気持ちがとっても楽になってきた今日この頃です。

成城の銀杏並木も
秋の日差しと風に
緑が涼しげに揺れています。

桜の頃と同じくらいに成城の街が魅力的に感じられる、
銀杏の色づく季節が本当に待ち遠しいです。

お気に入りのインテリア洋書のページをめくりながら、
店内のディスプレイのことなど
あれやこれやと考える時間が
ますます楽しい季節でもあります。

アクセサリーやガラス器等、少しですが新しい商品も入荷しています。
是非お立ち寄り下さいませ。

* attic X Chie フラワーアレンジ講習会

10月3日(水) 1:00〜3:00
カフェ ブールマン にて。
是非ご参加下さいますよう、お待ち申し上げます。

内容の詳細は9月10日のブログをご覧下さいませ。

little black bag

ファッションの世界では、クラッシック・スタイルが引き続き流行の一つの様です。

アクセサリーやバックなどの小物も
ヴィンテージのものがごく自然に取り入れられるようになり、
なんとも嬉しい限り。

ただそういった流行の影響でしょうか、バックはコンディションが良いもので、お値段も適当なものを見つけるのが
年々難しくなっているような気がします。

そんな中、この細かな刺繍がほどこされた小さなバックは
少々年代を感じさせるところはあるにしても、色あせや大きなダメージもなく、また内側もなかなかきれいな状態です。

地味過ぎず、落ち着きのある華やかさも素敵。

私なんぞは日頃バックを持つと、ついつぃ肩に掛けて
ガツガツと歩いてしまうのですが、
こちらの持ち手のチェーンは腕に通すのもやっとの長さですので、
是非とも頑張って、緊張感のある指先で、さらりと持ちたいところです。
(う〜ん!レディーですね。。。)

今年の秋冬の流行色はズバリ黒とのことですので、
ハリウッド女優のようなリトル・ブラック・ドレスに合わせるも良し、

あえてシャツとジーンズの様なカジュアルを
よそいきにする為に持つのも良し、

勿論、お着物にも文句なく合いますね。

そして出番のない時には是非、
お部屋の壁に掛けて、インテリア小物としても楽しんで頂きたいです。

lapsang souchong

数年前の寒い季節、
買い付けの為ロンドンを訪れた時、
冷えた身体を温め、時差ぼけで鈍った頭をはっきりとさせるために、甘〜いイギリス菓子と紅茶を求めて、老舗のケーキ屋さんへ。

最近の流行にのったお洒落なカフェとは違って、
かなり伝統的でクラッシックな店構えなのですが、
(オールド・ファッションとも言えるかな?)
お値段も良心的で、学生やご近所さん達にも気軽に利用されている庶民的な感じが、私としてはかなりツボ。

ガラスケースには、いまだにマジパンで作った動物の飾りものが楽しげに並び、ケーキにもアイシングがたっぷりで、目をぱっちり覚ましてくれそうです。
(そんな昔ながらの、ちょっと野暮ったいロンドンが大好きです。)

大好物のレモン・ケーキと、お茶は何にしようかな、、。
と悩んでいたら、数あるリスト(流石!紅茶の本場)の中に「ラプサン・スーチョン」を見つけました。

いつだったか、何かの小説の中に出てきた名前ですが、日本ではなかなか出会う機会がなく、どんな香りかずーっと気になっていた紅茶です。
試しにオーダーしてみました。

「うわー!」運ばれてきた途端、思わず日本語で小さく叫んでしまうほど、強く、個性的な香りです。
名前から想像される通りに、アジアの香りがぷんぷんで、
一口だけでも、ギトギトに甘いレモンケーキの味が一気にかき消されるよう。

でも、そのくせのある香りが怪しげな媚薬の様で、
なかなか良いではありませんか。
(そんな小さなことでも、外国で一人新しいことに挑戦しているような自己陶酔もあったでしょうが、、。)

すっかり「ラプサン・スーチョン」が大好きになり、
その後東京でもさがすのですが、なかなかお目にかかりません。

そうしたら、先日読んだイギリス関連の本の中に「ラプサン・スーチョン」のことが書かれてあり、
その著者の方曰く、その香りは日本人にとってはまさに「正露丸を思い起こさせる、、、」。

なるほど、これだけ世界中のものが何でもある日本で、どうりで表舞台に出ないはずです。。

このままだと、次回ロンドンでの買い付けも寒い時期となってしまいそうですが、
久しぶりに「ラプサン・スーチョン」で身体を温め、ついでに体調も整えられるかな??

* お知らせ *

attic X Chie フラワーアレンジ講習会
の日程が延期となっておりましたが、10月3日となりました。

アンティーク缶に可愛くお花をアレンジするコツを教えて頂きます。
道具不要(お貸出し致します)、初心者の方大歓迎!のとても気軽な会です。
是非、ご参加下さいますようお待ち申し上げます。

詳しくは9月10日のブログ及び、講師のChieさんのブログもご覧下さいませ。

日程 10月3日(水) 1:00〜3:00

場所 カフェ ブールマン (成城)
   

参加費 ¥3,800 (花代、お茶代込)

Susie

一時期のフィーバーはだいぶ落ち着いたとはいえ、
まだまだ人気のスージー・クーパー。

大きなブームの波はあっても
素朴で温かみのある彼女の作品の魅力は
流行とは無縁のものですね。

日本のみならず、本国イギリスでも勿論大人気のスージーの作品は、ロンドンのマーケットでも高値が付けられます。

特にスージーのものを多く扱う専門のディーラーなどは、種類も量も豊富にある分、お値段も強気のところが多いようです。
棚やケースにじゃじゃーんと並んだスージーのカップやプレート等を眺めていると、「あれも、これも、それからこの棚の端から端まで、、」と、言いたくなりますが、そんなことをしたら買い付けの予算が全部ふっとんでしまいます。

なので、アティックの場合、ほとんどが「偶然の掘り出し物」狙い。

スージーを専門に扱うディーラーさんではなく、
色んなものをごちゃごちゃと持ってきている「何でも屋さん」的なディーラーが、ごくたま〜に、ひょこっとスージーを持っている場合があるのです。

彼らは特にスージーに関心がある様子もなく、お値段もビックリお値打ち価格のことが多い。
そんなディーラーさんに出会えたら、興奮をひた隠し、ゆくりと落ち着いて、でも小走りに(他の人に取られたくないので!)近づき、さりげなく値段交渉(内心あまりの安さにニンマリしながら、、)、そして逃げるように持ち帰ります。(勿論きちんとお支払はしますよ。当たり前ですね。。)

そんなこんなで手に入れたスージーのお皿達。

こちらの写真はご存じ「ウェディング・リング」柄。

スージーがグレイ社を辞めて独立し、
世界的な恐慌の時代を「実用性と上品な芸術性」を持つ作品により生き抜き、充実期を迎えた1930年代の作品です。

その名の通り、当時はお嫁入り支度の品として好まれていたとか。
なるほど、新婚家庭のテーブルが、温かく、明るい雰囲気になりそうですね。

スージーの食器を一度にずらっと揃えるのは大変だけれど、
気に入った柄を一枚づつ、出会う度毎に買い足していく、、、。というのも(アティック方式)、楽しいものです。。

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