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東洋趣味

欧米の美術史、インテリア史を勉強していると、
これまでの数百年の間に何度か、大きな東洋趣味の流行があったことわかります。
アール・ヌーボーや ウイリアム・モリスに代表されるアーツ アンド クラフツにも多大な影響を与えていたようですね。

私たちの祖先の美意識や洗練、技術の高さなどが、欧米の人々の感性に大きな衝撃を与えていたことは、誇らしく感じます。
と同時に、私達自身の文化であるはずなのに、最早我々にとっても外国の文化以上に新鮮、かつ、遠いものになってしまっている現実もあるのかな。と考えると、何となく複雑だし、反省しなくてはとも思ってしまいます。

英国のビクトリア時代の人が表現した、「東洋っぽさ」の
一つがこちら。
東洋の陶磁器から模したと思われる模様に、ピンクの色使いが、何とも不思議にマッチング!

フタを開けると、、、。

フタがある物って、そそられる。という方は多いようですね。
ついつい内側を覗きたくなる衝動に駆られるらしい。

我アティックのH嬢もそんな一人。
以前買い付け先で、箱という箱を片っ端から開けまくってました!

さて、こちらの陶器のフタ物の中は、、、。
ソープディッシュです。
ちゃんと水切り用のプレートが内蔵されています。
(因みに、このフタはちゃんと閉まりますよ。)

これからの季節、招かれたお宅の洗面所に
こんなにラブリーなソープディッシュとバラの香りの石鹸が用意されていたら、素敵ですね。

レディな小物

先日のハロウィン。
成城の街にも、仮装をしたちびっ子達のパレードがありました。
ママのお手製と思われる、ピンクのドレスを着た
小さなプリンセスちゃん達も少し興奮気味なご様子。

女の子はいつの時代も、そして、何歳になっても!!
お姫様に憧れるもの。
でも、本当のお姫様になるのはチョット無理だと悟ったら、
せめてこんな乙女なものでお部屋を飾ってみては?

シュガーポットの間違い探し

絶好の行楽日和な3連休。
皆様いかがお過ごしですか?
朝晩はすっかり寒さを感じるようになりましたので、
どうぞ風邪などにはお気をつけ下さいませ。

気をつけると言えば。
充分に気をつけているつもりなのに、
うっかり「やらかす」事ってありますよね。

この写真のシュガーポットが、まさにそれ。
ビクトリアンの陶器に花柄のハンドペイント。
マーケットで見つけて、心のなかでは勿論即決。
でもアンティークの買付けでは、商品の状態を入念にチェックするのは鉄則です。
「ヒビやカケはないか?」「シミは?」
幸いパーフェクトなコンディション。
金彩のかすれ具合は、かえっていい味になってるし。

ところが、ホテルで資料の為の写真を撮っている時に
気付いてしまいました。
フタが閉まらない、、、。
どうやら、同じティーセットの中の他のアイテムのフタが
組み合わされているらしい、、。
(柄は間違いなく同じなのです。)

たま〜にあるんです。
カップとソーサーが違うこととか。
英国では、「Good Marriage!」とか言って
片割れ同士を上手に組み合わせて楽しんでいるのです。
物を大切にして、素晴らしい事とは思うし、
かえってお洒落だったりもするけど。
ふたが閉まらないのは、、、。

でも、かわいいので、売ってマス。

autumn in london

秋晴れ、と言うには暖か過ぎる日が続いてましたが、
今日は何だかどんよりしていて、ぐっと秋の気分が出てきました。
カサカサと落ち葉の並木道を ゆっくり散歩。
ようやくそんな季節になったみたいですね。

でも、こんな時は体調を崩しやすいもの。
皆様も十分お気をつけくださいませ。

写真はロンドンのマーケット近くで。
バタバタと忙しく買い付けしてても、こんな景色に出会ってしまうと、ホッとします。

やっぱり秋は黄色やオレンジ、赤などの紅葉色が空気に馴染んで映えますよね。自然って偉大!
店の中でも、プリーツを寄せた黄色の布シェードや、
アンティーク ランプのオレンジ色の温かな灯が
いっそう気持ちを和ませてくれています。

shabby chic

今日はポカポカ陽気で、まさに絶好の行楽日和な一日でしたね。
こんな日は気持ちも柔らかで、ゆったり。
冬の寒さがやって来るまでの、貴重な時間、
大切に過ごしたいものです。

テーブルの上も、優しい色合いでコーディネートしてみては?
まるで「SHBBY CHIC」の本から抜け出てきたみたい。と、一人大満足。

一枚一枚は違うお皿だけれど、絵柄のモチーフや質感を合わせて、
色のトーンも淡いパステルに統一。
アンティークならではの楽しみ方です。

セロリベース

昔、英国の人々は、セロリをボリボリかじって召し上がっていたそうです。

これは当時、そのセロリを挿しておくのに使われていたガラス器。
アンティークのマーケットではよく見かけます。
基本は壺型で脚が付いている、単純な形です。
でも、その限られた中で色々なバリエーションがあって、「デザイン」というものの凄さ、楽しさを感じることの出来るアイテムの一つです。
と同時に、「生のセロリ」という最もシンプルな料理??のために、器にはここまで!さすが英国!と、少し皮肉っぽく感心。

現在は花器として使われることが多いようです。
店でもお花を生けるのに使わせて頂いています。
そしてナント、今回仕入れてきた額絵にも。

いつかデザインの違うセロリベースを 棚の上にたくさん並べてみたい。
プチ・ドリームです。

商品アルバム

買い付けの作業は、実際に「買う」ことは勿論、それらを記録し、梱包し、出荷の準備をすることも、同じように大事。

まずは買ったものを広げて、価格を確認しながら状態チェック。
ダメージはないかとか、買ったのに受取り忘れたものはないか、等など。

それから品物を全て写真に撮っていきます。
これが意外と時間がかかるのですが、はずせない作業。
なにしろ一点一点が違うものなので、何時、何処で、何を買ったか、を記録するには一番の方法なのです。

いつもはベットの上に、ダーッと並べて撮影会なのですが、
この時は窓辺にちょっとしたスペースがあったので、
ロンドンの景色と一緒に。
まあリーズナブルなホテルですので、絶景ではないですが、
なんとなくロンドンっぽいかなと。どうですか?

何回か前の買い付け時の写真なので、SOLD済みの商品も写ってますが(お買い上げ頂き、有難うございました。)、
鳥の絵がハンドペイントされた花器はまだあります!
是非ぜひご覧になってくださいませ。
これからの季節のお花にも、とっても似合いそうです。

ロンドン

気候がよくなるこれからは、お散歩が楽しい季節ですね。
成城は桜は銀杏などの並木があって、ほかの町からもお散歩にいらっしゃる方が多いようです。
ただ、ちょっと腰を掛けて一休みできる公園がないのが、少し残念な気がします。

こちらはロンドンのスローン・ストリートにあるプライベート ガーデンをパチリ。
プライベートといっても、ある個人のもの。というわけではなく、ここに面したテラスハウスの住人が共同で所有しているのです。
それぞれ管理費を払って、専門の庭師さんを雇い、美しく整えられている公園を街中でも多く見られます。
住民だけが鍵を持っているので、一般の人は立ち入れない所がほとんどのようですが。
(映画「ノッティングヒルの恋人」を参照!)

特にここは、超高級ショッピング街かつ、セレブな住宅街ですので、テラスハウスといっても、まるで宮殿。
ガーデンだって、それはもう、素敵過ぎ。
彫像だって、wondeful!なポーズでキマッテル。

nice cup of tea!

買付けでロンドンを訪れて、ここ数年感じること。
街にアメリカ系のコーヒーチェーン店が、ものすごい勢いで増えている。
(気軽にコーヒーブレイクが出来るようになって、とっても便利になったし、私も利用することが多いけど、
やっぱり英国人には紅茶が似合うような気がするのですが。)
スーパーでも、紅茶よりコーヒーの種類の方が多いなんてこともあったりして、ちょっとビックリ。

ところが最近、若者の間で伝統的なティールームの魅力が見直されてきているらしい。やっぱりね。
田舎町に昔からある、アンティークな雰囲気だけど、清潔感があって、白いフリル付のエプロンをしたウエイトレスさんがいるような。
昔ながらの焼き菓子にはクリームがたっぷりかかってて、お皿の隅がちょっと欠けてても平気で使ってたりして。

あ〜次回の買い付けでは、ゆっくりティータイムを楽しめるかなぁ?
(多分、ムリ、、、。お仕事、お仕事。)

取りあえずはラブリーなカップを眺めて、気分だけでもロンドン!ロンドン!