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アティックにて、講師の先生Chieさんをお迎えし、フラワー・アレンジの講習会を開催することになりました。

とは言っても、午後のひと時、先生のデモンストレーションを見てお勉強しつつも、おしゃべりしながら楽しい時間を過ごしましょう!!という、1時間ほどの気軽な会にしたいと思っています。

先生に家庭で実践出来る基本的なデコレーションをご披露頂いた後、
アティックにあるアンティークの商品を使って、
ティーカップ、グラス、ジャグなどにいける際のコツなどを
具体的に教えて頂く予定です。

そして、ご参加いただいた方には、お土産にミニブーケをお持ち帰り頂きます。

今後もシリーズで開催したいと考えていますが、
第1回のテーマは 「お雛様」。

アンティークの小物を使って、お雛様の季節にふさわしい、
可愛らしいアレンジを教えて頂く予定です。

皆様のご参加をお待ちしています!!

日時 : 2月28日(火曜日) 13:00〜14:00
場所 : アティック
参加費用 : ¥1,500(お土産のミニブーケ付)

詳細はお電話にてお気軽にお尋ね下さい。
(03−5490−6601)

講師のChieさんのブログもご覧下さい。

プティ・セナクルでの講座もご参加お待ちしております!

写真は、ロンドンのパブ脇で店を出しているお花屋さんです。
いつものホテルのすぐ近くなので、滞在中は毎日幾度となく前を通ります。
この辺りはちょっと雑多なエリアなのですが、このお花屋さんの存在が、街に彩りを与えてくれて、ちょっと疲れた旅人の私の気持ちも癒してくれるのです。
やっぱりお花はいいですよね。

Orient Express and a lamp shade

とうとう今回のシリーズの最終話だった昨晩のポアロ。

以前に観たことのある映画版は、ハリウッドの大スターが勢揃いの、華やかでゴージャスな作品でしたが、このテレビドラマ版は、英国らしい落ち着いた雰囲気となっていて、また別の作品を観ているようで楽しめました。

さすがのオリエント急行、とっても贅沢なインテリアの車内。
とはいえ、場面はほとんど厳寒の吹雪の中で脱線したこの列車内だけで、映像としては少々地味目。

その中で存在感があったのが、各テーブルに置かれているランプスタンドでした。
やや濃いめのピンクの布製シェードが、クラッシックで、派手過ぎず、木製の壁で覆われた車内の素敵なアクセントになっていました。

インテリアの印象を決める際に、照明はとっても重要なアイテムです。

かと言って、模様替えの度に大きな照明器具を替えるのは大変だし、コストもかかる。
でも卓上のランプであれば、シェードだけを替えるだけで、驚くほどに部屋の雰囲気を替えることが出来て、しかも手軽。
布製シェードの色や形、大きさをかかえたり、
布製のものをガラス製のものにしたり、またその反対も。

「これには絶対にこれだけ!」という固定観念を少し忘れて、素材の組み合わせやバランス等、ちょっと冒険してみるのも意外な発見があったりしますね。

まだまだ寒い毎日ですが、少しづつ新しい季節が近づいてきています。
そろそろお部屋の(お手軽!)模様替えプランを立て始めてみませんか?

last night

「マダ〜ム!」 「マドモワズゥェ〜ル!」

の名調子と推理が、昨晩も絶好調だった名探偵ポアロさん。

それにしても、ムッシュ熊倉の吹き替えは絶品!!
あのポアロさんのお顔で日本語。という違和感を微塵も感じさせないのは、流石というほかありません。

昨日の舞台は、田舎のお屋敷。
お金持ちの叔母から屋敷と財産を相続した女性の家でした。

少し前の時代であるヴィクトリアンなインテリアを堪能しました。

植物柄で暗い色調の壁紙、こまごまとした調度品で埋め尽くされた室内、過去の様式をミックスさせた家具類(代々家に伝わるものか、ヴィクトリア時代にたくさん製作されたリプロ品か?)、、、。

財産を引き継ぎ、伝統的な生活を送る家主ですから、ここはアール・デコではないですね。

でもやっぱり女性達の服装は、30年代のスタイル。
そのミクスチャーもなかなか楽しめました。
特に、ポアロの友人である女流推理小説家のシルクのナイトガウンが、とっても素敵でした。
(室内の小物の中にも、アール・デコのものがチラホラ見えて、そちらもgood!)

そういえば途中で、ヴィクトリア女王即位50周年の記念ワインを飲むシーンがありました。
きっと色々とお祝いの記念品が出たのでしょうね。

そうそう、今年はエリザベス女王即位60年のお祝いの年。
オリンピックにDiamond Jubilee.
英国はまさにお祭り騒ぎの一年でしょうか。

と、話は横に逸れましたが、今夜はいよいよ「オリエント急行〜」
夜更かしな毎日です。。。

* お知らせ *

今年は何かと話題のロンドンのお話を プティ・セナクルさんでさせて頂きます。

今回は秋、冬のロンドンをテーマにする予定なので、
先日も書かせて頂いた映画「新しく人生を始める方法」や、
昨年日本でも公開された「クレアモント・ホテル」なども参考に、ロンドンの魅力を皆さんとお話出来ればなと考えています。

是非ご参加下さいませ。

プティ・セナクル.

art deco

昨晩のポアロは、イングランド南部の街ドーバーが舞台でした。

ドーバーと言えばご存じ、ドーバー海峡の向こう側フランスへ渡る船が出る港町。

現在人々が英国とフランスを移動する際には、飛行機以外だとユーロスターが主な交通機関となっていますが、ちょっと前までは、ドーバー・カレー間の船を利用していました。

ロンドンで学生だった頃に、一度パリまで行くのに深夜バスを利用したことがあります。
私は友人とパリで待ち合わせだったので、一人旅。
周囲はヨーロッパ各国の若者のグループばかり。。

ロンドンのヴィクトリア・コーチ ステーションからバスでドーバーまで行き、そこでフェリーに乗ってフランスのカレーに渡り、そこからパリまで再びバスで移動。
パリ市内に早朝の5時半頃着いたのですが、慣れないパリの街に、朝まだ暗い中バスからひとり降ろされた時の心細さは、20年経った今も憶えています。。。
いや〜若かったな。  良い思い出です。

さて、昨晩のポアロのインテリア・チェック!!は、
殺人事件の容疑者として疑われる夫婦の家。

なんでも少し前に亡くなった親戚から、思いがけず高額の遺産がころがりこんだとか。
それまでの貧しい暮らしぶりが一転、贅沢な生活を楽しんでいるということ。

この家の内装もアール・デコスタイルでまとめられていました。

ただ、先日のポアロの家や、Sirの称号を持つお金持ちの俳優の邸宅のそれとは違い、もっと庶民的で、コージーな空間。

ドーバーという地方都市のテラスハウスということで、スケール感のある洗練されたものというよりは、もっと親しみやすい雰囲気に、
しかも、突然大金を手にし、張り切って最新流行のスタイルの、ピカピカの真新しい装飾品で揃えました!!
といった感じが良く出ていたなというのが、私の感想です。
考えすぎでしょうか?

この家でお茶をするシーンがありました。
そのティーセットが、これまたデコスタイルで可愛かった!
あっという間で、細かくは判らなかったのですが、
幾何学的な形で、モダンにデザインされた花柄だったような。
1930年代当時、最盛期を迎えていたシェリー窯のもの??

そんなことを考えていたら、またまた謎解きが判らなくなってしまいました。

Poirot

NHK BSで昨晩より始まった「名探偵ポワロ」の新シリーズ。

ちょっとだけのつもりが、そんなの
無理、無理!
やっぱり最後まで観てしまいました。
皆さんご覧になりましたか?
(ポアロさん、随分とおじいちゃんになって、益々良い感じでしたね。)

このドラマ、ストーリーの面白さは勿論ですが、
やはり何といっても、舞台となる建物、インテリア、美術・装飾品、衣装等の素晴らしさといったらありません!

それらに気を取られてしまい、肝心の謎解きのトリックが頭に入ってこないくらいです。

このテレビシリーズでは、時代設定を1930年代に限定しているとのことなので、当時の流行であったアール・デコのスタイル、デザインを堪能することが出来ます。

昨晩はポアロの自宅?オフィス?が何度も登場しました。
洗練されたアール・デコ様式のインテリアは溜息がでるほど素敵で、それだけ1時間半みせて下さっても良いくらい。

単に「アール・デコ」っぽいものを寄せ集めただけのものではなく、美意識もプライドも高いベルギー人のポアロのキャラクターを反映し、完成させたであろうインテリアは、ドラマのセットとは思えないほど本物で奥行きを感じさせるもの。

このドラマシリーズのセットが出来るまでのドキュメンタリーを、いつか放送してくれないかな。。。

昨晩のポアロが、自分のデスクで謎解きをする場面。
傍らにはこの写真のカップと同じ型の色違いのものが。
なんだか、やっぱり、嬉しいものですね。。。

今晩も観ちゃいそう。

vintage rings

ガラス製品、アクセサリー等、
新入荷商品がたくさんのアティックです。

中でもやはり気になるのは、ヴィンテージのリング。

こちらのダイヤモンド・リングもヴィンテージらしい華奢なデザインで、とっても素敵です。

リングの場合、問題はサイズですが、
シンデレラの靴気分で、是非お気軽にトライしにいらして下さいね。

5.2.2012 (sun)

何気なく懐かしの「ブリジット・ジョーンズの日記」の文庫本をペラペラとめくっていたら、
2月5日が日曜日ということになっていて、
ちょっと嬉しい。。。

因みに、物語中の今日のブリジットは、
約1週間後のヴァレンタインデーに、誰からもカードが届かないという屈辱を想像して、イライラモード。

(義理?)チョコをいくつゲットできるかで、そわそわしている日本の少年達の心境もそんな感じなのでしょうか。。。

sweet things

スイスのお土産にチョコレートを頂きました。

板チョコなんですが、さすがに超美味。
とっても甘いのに、何故かさっぱりとしていて、
後を引くおいしさです。

なので、一日の摂取量を決めておかないと、
1枚ぺロリと平らげてしまいそうです。。

チョコレートの甘さにも負けない、スウィートなアイテムも新しく入荷しています。
バレンタインのギフトにもピッタリ!!

ひんやりした空気が少しだけ和らいだ週末。
是非お立ち寄りくださいませ。

dream of spring

手袋をはめてもまるで効果はなく、
コートのポケットに両手を入れて歩くもんだから、
おのずと姿勢も悪くなって、
見るからに寒そうな人になってしまう、今日この頃。

気分を温めてくれる明るい色を集めて、
「春よこい!」

Mr Chips and Tea

ここ最近はだいぶコーヒーの勢力が増したとは言え、
やはり英国は紅茶の国。
何かにつけては紅茶で一休み。というのは、
いまも変わらずなのではないでしょうか。

ずいぶんと前のことになりますが(20年前!)、
ロンドンでインテリアの学校に通っていた頃、
授業の合間などに先生が、「ではその説明はTEAの後に、、」なんてことがしょっちゅうで、大きなテストや課題の提出前のピリピリしている時なんかもその調子なものだから、勉強熱心で優秀な留学生達があきれ顔でブーイング!な場面もよくありました。

英国の小説や映画などでも、紅茶の時間を描いたシーンは不可欠です。

私の大好きな小説、「チップス先生、さようなら」もその一つ。

赴任先のパブリックスクールと、そこの生徒たちへの教育に、生涯情熱を注ぐチップス先生のお話ですが、
彼が訪ねてくる生徒達や同僚の先生に紅茶をふるまう場面が幾度となく出てきます。

その中の一節に、「可愛いお客達(生徒)たちが、老先生がお茶を入れるのに、色々な缶から匙で入念にお茶を混ぜるのを物珍しく面白がって見ていた」というのがあります。
チップス先生はビクトリア朝期の1848年生まれということなので、「老先生」になっているということは、丁度ビクトリア朝の終焉、新しい世紀の始まりくらい、のことでしょうか。
(「チップス先生 さようなら」新潮文庫から)

ビクトリア朝の中期頃までは、まだまだ紅茶は高級品。
大きなお屋敷ではティーキャディと呼ばれる鍵付きの木箱にお茶の葉を入れていたくらいです。
その中には2つの茶入れがあって、真ん中にはガラスのボウル。
2種類のお茶の葉をそのボウルでブレンドして、好みの紅茶に仕上げ、優雅にティータイムを過ごしていたということです。

チップス先生のお茶の時間はもっと気軽なものであったでしょうが、まだまだ紅茶のブレンドを楽しむという優雅な習慣を楽しんでいたのですね。

でも、腕白盛りの少年たちが、そんな彼の姿を物珍しく面白がっているなんて、小説とはいえ、なんとも微笑ましい光景です。

我々ガリ勉留学生達も、せっかくインテリアを勉強しているのだから、当時の優雅な英国文化もしっかりと身につけておくべきだったと、いまさら深く反省。。

それはそうと、チップス先生が紅茶をもてなす際に好んで出していたのが、「桃色の砂糖衣を被せた胡桃のお菓子」。
どんなものかとっても気になります。。