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flowers from the garden

ミス・ケントンは、花を生けた大きな花瓶を抱え、にっこり笑ってこう言いました。

「ミスター・スティーブンス、これでお部屋が少しは明るくなりますわ」

カズオ・イシグロの小説「日の名残り」(中央公論)の中、
私の好きな場面の一つです。

女中頭のミス・ケントンが、執事のミスター・スティーブンスが働く食器室があまりに殺風景なことを気遣い、花を持ってきたのです。

全編ミスター・スティーブンスの回想というかたちで語られるのですが、彼にとって、20数年経っても、花を抱えた若きミス・ケントンの姿が印象深く心に残っていたのでしょうか。

結局ミスター・スティーブンスは、仕事場においては「気を散らすもの」として、その花を断ってしまうのですが、、、、。

気を散らすのは花?それとも。。。。

英国における「品格とは」について、
伝統あるお屋敷に仕える執事と女中頭の切ない関係も含みながら、静かに語られる小説です。

映画化されたものは、多少時代設定やテーマが違っているように思えましたが、どちらもとても素敵な作品です。

我が家の軒下で、ほとんど手をかけられていないにもかかわらず、たくさんの花を咲かせてくれた紫陽花。
今日はビクトリアンのミルク・ジャグに。

vintage rings

あらたにビンテージのリングが入荷しました。

ビンテージらしい繊細なデザインのものを一つで
華奢な手元にしても素敵ですし、

2つのリングを少し角度をづらして重ねづけしても、
さりげなくお洒落で、とってもおすすめです。

是非店頭でお試しくださいませ!

London Love

昨晩はずっと楽しみにしていた、英国エリザベス女王のテムズ河パレードの生中継がありました。

夜更かし覚悟で観ていたのですが、
ま、まさかの時間切れ(だったのでしょうか?)で、
放送が途中で終わってしまいました。

最終地点のタワーブリッジ辺りは、「The London!」という感じで、さぞかし華やかな様子だったと思うのですが、、、。

でも、350年ぶりという「うるわしのテムズ」での
ロイヤルファミリーによる大規模な水上パレード。
少しでも観ることが出来て良かったです。

明日は馬車でのパレードもあるようですので、そちらにも期待です。

今年はなにかと話題のロンドン。
嬉しいことに、また大好きなロンドンについてお話しする機会を頂きました。

成城のお隣、祖師谷大蔵に先々月にオープンしたばかりのカフェ ジョルジュさんでのイベントです。

皆さんとロンドンの街をお散歩するような、楽しい会になればと思っております。
(当日はジャズギターの生演奏もあるようです!)
詳しくは 「ギャラリーカフェ ジョルジュ」さんまで
お問い合わせ下さいませ。

ギャラリーカフェ ジョルジュ
6月26日(火) 18:00〜

TEL 03-6411-4333

そしてもう一つお知らせです。

この度、アンティークや食、旅など、欧米の文化を楽しく学べるカルチャー・サロン「プティ・セナクル」さん監修の本が出版されることになりました。

タイトルは「これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝」(メディアパル)です。
なんともアンティーク好きには堪らない本です。

僭越ながら、私も少しお手伝いさせて頂きました。

発売は6月8日です。
アティックでも販売させて頂く予定ですので、
是非ご覧いただければと思います。

こちらも詳しくはプティ・セナクルのHPをご覧下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

プティ・セナクル

tea time

大変ありがたいことに、お菓子を頂くことがあります。

ビスケット等の日持ちのするものを頂いたりすると、
「今度H嬢がいる時に、二人でいただこう、、。」
と、確かに最初は思うのですが、

「でも一つだけ先に頂いちゃおうかな、、」とか、

「お味見だけでもしとこっかな。。」とか

なんだかんだいってると、

全部一人で食べちゃっていることが、しばしば。

いや、しょっちゅう。

H嬢、やっぱり気付いているかな?

だとしても、そんなことで怒る度量の狭い人ではないな。

この間も二人で話をしていて、
「こんな仕事していて言うのもなんだけどさぁ、
私って意外と物欲がないのよね〜〜」
なんて、エラそーに言ってしまった私ですが、、、。

物欲どころか、強欲。。。
ホント、ごめんなさい。

S様、ありがとうございました。
とっても美味しくいただきました!

美味しいものは、やっぱり素敵な器で。

そして今日はいよいよ、
エリザベス女王即位60周年をお祝いするイベントの一つ、
Diamond Jubilee Pageant。
ロンドンのテムズ河を1000隻のボートがパレード。
とっても華やかなものになるようです。
今夜日本でもテレビで観られるようですね。

green fingers

昨日はプティ・セナクルさんのイベントで、ロンドンのお話をさせて頂きました。

今の季節はやはりガーデニングや庭園散策が楽しいかなと、
ロンドンで素敵なガーデンやお花に出会える場所などをご紹介させていただきました。
ご参加下さった皆様、ありがとうございました。

今回は私の大好きな英国映画「グリーン・フィンガーズ」もご紹介しました。
「グリーン・フィンガー」とは、「園芸の特別な才能を持った人」をさす言葉なのだそうです。
映画の内容は、英国の刑務所(規則の緩やかな更生施設)を舞台に、ひょんなことから「グリーン・フィンガー」の持ち主であることがわかった主人公が、施設の仲間たちとガーデニングの腕を磨き、とうとう世界的に有名なロンドンの「ハンプトン・コート パレス フラワーショー」に参加するまでのお話です。

なんとこの話、実話をもとにしているそう。
主人公のラブストーリーも織り込まれていて、
英国映画らしい、落ち着いた素敵な映画ですので、
ガーデニングやお花に興味のある方は是非。

そして、昨晩の会場は青山にある老舗のフラワーショップ、
「第一園芸」さんでした。

お店中が素晴らしい花々で埋め尽くされていて、一歩足を踏み入れただけで、身体がマイナスイオンを吸収出来てしまいそうな、特別な空間でした。
これまた私の大好きな映画「グリーン・カード」の主人公が暮らす、広い温室が付いた高級フラットの部屋を思い出してしまいました!
(店内の様子は、プティ・セナクルのHP内にある、石澤季里さんのブログページに写真が載っていますので、ご覧になって下さいね。)

第一線でご活躍のトップデザイナーの方々のお仕事ぶりも流石で、刺激がいっぱいの夜でした。
まさに皆さん「グリーン・フィンガー」の持ち主なのですね。

いただいて帰ったお花をアンティークの琺瑯ジャグに。
残念ながら特別な才能がない私は、サクッと生けただけですが、、、。
厳選された質の良いお花は、それだけでも魅せてくれます。

そうそう、こちらの「第一園芸」さんですが、
あの立地、雰囲気、お花のクオリティーで、
お花のお値段がお手頃なのには、嬉しい驚きでした!

第一園芸本店

プティ・セナクル

good bye sweet spring

早いもので5月も終わり。

そろそろ梅雨入りの気配も漂う今日この頃です。

キラキラした季節からジメジメな毎日へ。。。

でもいよいよ来月には、英国ではエリザベス女王即位60周年をお祝いする行事が目白押し!!!

それに続くはロンドン・オリンピック。

各メディアでも「英国スペシャル」「ロンドン特集」が発信されて、否が応でも盛り上がってきます!!!
英国はこれからが最高の季節ですしね。

まずは一昨日発売の雑誌「装苑」。
私の大好きなラブリー・ロンドンが大特集です。

次回の買い付けで絶対に立ち寄りたいカフェを発見。

あ〜ロンドンに行きたい〜!!

books

アンティークのマーケットには
かなりの回数行っている方だと思うのですが、
(仕事ですから当たり前?)
大量のアンティークを目の前にすると、
アドレナリンが異常に放出されるようで、、

興奮のあまり、いまだに冷静さを失ってしまうダメな私。

そんなことでは仕事にならないので、、、

ロンドンに着いたらまず本屋さんへ行って、
アンティークが素敵なインテリアの写真集を買います。

初日の夜にはそれをゆっくりと眺めて
(翌日からのマーケットでの出会いに期待が膨らむ、最高の時間!!!)、
また買い付けに出る朝、部屋を出る前にもう一度お気に入りのページを見返して、
自分なりの理想の雰囲気を頭に入れておくのです。

そうすると、マーケットで宝の山に放り込まれても、
いわゆる「ブレない」自分でいられる気がします。
(たまに突発的にブレる発作が起きてしまいますが、、)

こちらの本達にも随分と助けられ、
どっぷりと影響を受けました。。。

at home

昨日の骨董通りでのマーケット。

お天気も良く、私自身楽しく過ごすことが出来ました。
お越し下さった皆様、ありがとうございました。

普段店にじーっとしていることが多いので、
外の空気、お客様、他のディーラーの方々とお話しさせて頂くことのなど、色々と新鮮に感じられ、勉強にもなりました。

また機会があったら参加させて頂きたいです。

そして今日はいつもと同じ日曜の、のんびりムード漂うアティック。

新しい刺激は勿論必要ですが、
やはり{我が家」も最高です。。。

this weekend..

臨時休業のお知らせです。

明日26日土曜日は、青山・骨董通りで開かれるマーケットに出店させて頂くため、成城の店は休ませて頂きます。
何卒宜しくお願い致します。

まだどの商品を持っていこうかグズグズ悩んでいるのですが、
他のお店の商品もとっても気になる〜!!
(今回は和洋、いろいろなジャンルのお店の出店となるようです。)
売上より出費が多くならないように気をつけなければ、、、。

今日の写真のカード。
いつもお世話になっている目黒のアンティーク・ショップ、
ジェオグラフィカさんでも英国雑貨フェア開催中です。

いよいよこの週末までとなりましたので、
こちらも是非に!!

青山から目黒通りのハシゴも楽しそうです!!!

骨董通りマーケット

ジェオグラフィカ

stitches

数年前に英国のマーケットで仕入れていたものの、
何故だか出し惜しみをしていました。

ハンガリーの刺繍が施された、タオルと前掛けです。
(エプロンではなく、あえての前掛けです!)

ガシっとした生地に素朴な刺繍になんとも愛着がわいてしまっていて、ついつい、、、。

タオルといっても、テーブル・センターになってしまうくらいの大きさで、とっても頼もしい感じです。

前掛けには紐がついていないので、
お好きなリボン等(チロイアンテープな似合いそうです。)を縫いつけて下さい。