観光ガイドにあるロンドンの地下鉄の地図を眺めると
右の上の方にある駅「Angel」。
何ともロマンティックな駅名ですが、地下鉄を降り、地上に出ると、多くの人がせわしく行き交い、交通量の激しさに驚かされてしまいます。
「エンジェルの姿はいったい何処に??」
ここは20年以上前にインテリア学校に通っていた頃から、
ロンドンでの私の大好きなエリアの一つです。
何故なら、ロンドン市内にいくつかあるアンティーク・マーケットの中でもお気に入りがあるから。
とは言っても、マーケットが開かれるのは基本的に毎週水曜日と土曜日のみ。
駅からほんの1分程の小径にアンティークの小物を扱うストールが並ぶ、こじんまりとしたマーケットです。
(中には毎日営業している店舗もあります。)
土曜日、週末ののんびりした雰囲気の中、アンティーク・ハンティングするのも捨てがたいのですが、ロンドン市内最大(ヨーロッパ最大)の規模を誇るポーロベローのマーケットや、他のフェアなどの開催日と重なる為、私はもっぱら水曜日派です。
最近はストールが出揃うのが朝9時頃と遅めなため、丁度ロンドンっ子達の通勤時間とも重なり、スーツ姿のビジネスマンの波を ガラガラとキャリーケースの音をたてながらくぐり抜けてゆくのも、ロンドンならではで、ちょっと楽しいものです。
(背が高くて、歩幅の広い人々に踏み倒されないようにするのは大変ですが、。)
20年前のあの辺りは、まだまだ観光客が気軽に訪れる地区ではなかったと記憶しています。
しかし、アーティストが多く住み始めたり(もともと ボヘミアン的な雰囲気と歴史はあったようですが)、ロンドンのバブル時代の再開発などを経て、今ではすっかりお洒落でいけてるエリアに。
ブティック、レストラン、カフェ、そして私にとっては最大の魅力であるインテリアショップや雑貨屋さんが、大通りだけでなく、ふとした裏道に、昔ながらの趣ある日用品店や食料品店と並んであるのが、とってもロンドンらしいし、
マーケットの開かれる日だけでなく、いつ行っても楽しい!!
ただ、一休みする素敵なカフェが増えて嬉しい反面、地代が上がり、アンティークのマーケットに以前のような活気がないのは非常に残念。。
(実際この10年の間に、3フロアにアンティークのディーラーがひしめき合っていたビルがなくなり、ブティックになってしまいました、、。)
また時代が一回りして、少し前のようなマーケットの賑わいにならないかな。
写真はアンティークの小さなストールが並ぶ小径、
Camden Passage。
(皆さん何やら真剣に覗いてますが、、、。
気になりますねぇ。)
ですので、ここのマーケットは「エンジェル・マーケット」のほか、「カムデン・パッセージ・マーケット」とも呼ばれます。
北部のカムデン・マーケットと混同される方も多いのでご注意を!