今回、私たちは「つなぐ プロジェクト」さんを取材させていただきました!
「つなぐ プロジェクト」は、東北などの被災地で地域の支援クラフトの販売や、イベント等の企画・運営等といったような活動を行っている団体です。
代表者である佐久間さんにお話しを伺いました!
この「つなぐ プロジェクト」は、「NGO 南の島から」というフィリピンにあるカオハガン島で島民の生活改善、教育、自然保護を行っている団体での経験をもとに、日本でも“ここで何かできることはあるか”ということを思い、生まれたそうです。
NPOでもNGOでもない、人と人、個々と個々をつなげたいという想いを持った人たちが集まった団体で、あくまでも楽しんでやっているということをおっしゃっていました。
活動内容についてもいくつか教えていただきました!
・「青い鯉のぼりプロジェクト」
東日本大震災の津波によって、春に小学生になるはずだった弟を亡くした兄。瓦礫の中から弟が大切にしていた青い鯉のぼりを見つけ、和太鼓の仲間と共に弟や震災で亡くなった子供たち慰霊のため、震災後2カ月目の5月5日に瓦礫と化した自宅前で約60匹の青い鯉のぼりを掲げ、和太鼓の演奏をしたのがきっかけなのだそうです。
今まで多くの青い鯉のぼりが集まり、今年度は8,000匹もの青い鯉のぼりが東松島の空を泳ぎました。
青い鯉のぼりが東日本大震災の復興だけでなく、世界中の子供たち支援の旗印になればと、活動の輪を広げていらっしゃいます。
また、活動資金として支援グッズの手ぬぐいやTシャツの販売を行い、寄付された古い青い鯉のぼりは、マスコットなどにリサイクルしていく予定であるそうです!
・ソックモンキー 「おのくん」
東松島市陸前の小野駅前にある仮設住宅の集合所で生まれたマスコットです。
震災後の支援物資の中の1足の靴下で作られるため、色・大きさは様々!そのため世界に2つとないおのくんが生まれます。1人でも多くの人に東松島に来てほしいという思いが込められているそうです。
購入者を「里親」と呼び、1つ1000円の支援で里親になれます。里親制度が出来てから、街を訪れる人が急増し、中にはおのくんと里帰りしてくれる方もいるそうです。
今回紹介できたのは活動内容のほんの一部分ですが、まだまだ他にも東北地方の被災した石巻や南三陸などを中心に活動を行っています!
「つなぐプロジェクト」さんが支援を行う上で大切にしていることは、ただ支援を与えるだけでなく、次に繋がるような援助を施し、様々なものの橋渡しの役を果たす。そして支援を受けた中でどうしていくかということを伝えるということでした。
最後に成城についてお聞きしました。
成城は文化人の街であり、成城らしさが詰まっているとても住みやすい街であるとのことでした。
古くから住んでいる成城の地で、この「つなぐプロジェクト」での経験を生かし、人とものをつなげられるようなお手伝いができるような場を作ることができればということもおっしゃっていました。
その一貫として、以前さくらフェスでも東北復興支援グッズの販売を行ったそうです!
もし見かけることがあったら“もの”を通じて東北の支援を見てはいかがでしょうか。
「つなぐ プロジェクト」
TEL・FAX: 03(6325)4457
境ゼミナール 3年 大岡、村田