さて、そのAngel エリアへは勿論地下鉄も便利ですが、
ここはたくさんのルート・バスが通っているので、
時間に余裕を持って、ロンドン名物のダブルデッカーの2階に陣取り、のんびり街の様子を眺めながら向かうのがお勧めです。
私のお気に入りは、ルートNo.19のバス。
ロンドンにいた頃、最初の半年はナイツブリッジにフラットがあったので、スローン・ストリートの高級ブティック前のバス停から乗り込み、有名メゾンの包みを持ったセレブ達を上から見下ろし(ちょっと快感?)、ハイドパークの緑に癒され、多くの観光客すれすれにソーホーの劇場街を抜けていきます。
その後は、いかにも厳格そうな英国紳士や賢そうな学生達が闊歩する文教地区を通り、街路樹の大きな葉っぱが、バスの窓にバサバサと音を立ててぶつかったりするのに驚いたりしていると、そろそろAngelの駅前の停留所。
この辺りは、様々な人種がいい感じで混じり合って、独特な文化の香り。
観光バスが通るルートではないけれど、ロンドンという街の色々な表情を垣間見ることができるし、様々なタイプの人々を遠慮なく(?)ウォッチング出来るので、とってもお得な気分にもなれるんです。。
そして帰りは別のルートでセントラルに。
ただ、ここのバス停は目的地により幾つかに分かれているので注意が必要。
バス停にあるルートマップとバスの番号を確認しないと、待ちぼうけになってしまいます。
しかもここは各方面へ向かうたくさんの乗客がいるので、誰も列に並んでいません。。
持ち前の図々しさと逞しさを発揮します。
そうそう、Angel駅からちょっと南に下りた所に、伝統ある劇場があります。
(数年前には海老蔵さんの歌舞伎公演も行われました)
学生の頃、ここはバーミンガム・バレエ団のロンドン公演が行われていました。
私自身はもっぱら一番安い、転がり落ちそうな最上階の席でしたが、バレエの演技だけでなく、劇場全体のクラシカルな雰囲気に酔いしれたものでした。
当時バレエ団には日本人のダンサーがいらして、陰ながら応援していましたが、その方こそあの吉田都さん。
その後、彼女はロイヤルバレエ団に移籍し、プリンシパルに。
文字通り世界のトップダンサーになられましたね。
数年前に改修工事がされて、かなり近代的な外観になったのは少し残念ですが(また、なかなか劇場に行く機会がないのですが)、バスで横を通る度に、なんとなく懐かしく、センチメンタルな氣分になってしまいます。
写真のプレートは、アイボリー色にバラ模様。
幼い頃に好きだった夏のワンピースのプリントを思い出させてくれます。
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