エリザベス女王のDiamond Jubileeのお祭りムードはすっかり落ち着き、何だかちょっと寂しいですが、
これからウィンブルドンやオリンピック等のビッグイベントも控え、ロンドンが引き続き注目されているので、良しとしよう。。。。
それにしても、エリザベス女王はご高齢にも拘わらず、大変お元気そうなご様子で素晴らしい。
我々の知る以上のご公務を 今年は特にこなしていらっしゃるとのことですが、そんなお疲れなど微塵も感じさせないくらい。
エリザベス女王を語る上で、よく比較されるのが、ご存じヴィクトリア女王。
女性であること、広く国民の支持を得て愛されていること、
国の繁栄と苦難を経験していること等々、
二人の女王の共通点は多く知られているところです。
(ヴィクトリア女王は後に国王となる長男、エドワードの放蕩三昧に苦労したそうですが、、そのあたりは?)
そして、英国王室史上、在位60年以上となるのも、この二人の女王だけ。
ただ、ヴィクトリア女王の晩年は、夫君アルバート公に先立たれた後の喪に服す期間が長く、公務に出ることや、国民の前に立つ機会が少なくなっていったようです。
以前にもご紹介したヒルトンの小説「チップス先生 さようなら」(新潮文庫)の中でも、
チップスが、若き妻を連れだって、ヴィクトリア女王の即位60年祭を拝観しにロンドンに出掛けた様子を回想する場面があります。
「あの伝説的な老婦人は、さながら崩れ落ちそうな人形のようにお召馬車に乗っていられたが、それが女王ご自身と同じく、終焉の期が迫っている数多くの事を象徴しているようで印象深かった。 あれはただの世紀に過ぎなかったのか、あるいは一新紀元というべきものだったのだろうか?」
私達にとっては、「華やかな繁栄の時代」と写りがちなヴィクトリア時代ですが、この頃の人々にとっての、後期ヴィクトリア朝のイメージを表しているようで、とっても興味深い場面です。
実際、この60年祭も、低下しつつあった王室に対する国民の関心を 再度盛り上げようと意図した部分もあったようです。
それからおよそ110年後の現在。
一方、エリザベス女王はまだまだ精力的に活躍されていますね。
ご自身も在位年数の記録を塗り替えるお気持ちも充分とのことですし!!
ミーハーな私としては、
若々しく、現代的なリアルファッションのキャサリン妃と
伝統的な、正統エレガンスの極みである女王のファッションを比べてみたり、、、
まだまだ英国王室ウォッチングが楽しめそうで嬉しい。