話は戻って、映画の「クレアモントホテル」。
原作にあった少し辛辣な部分が、良い具合に柔らかくなって、
爽やかで、暖かい映画でした。
小説は1970年代に発表されたようですが、映画は現在のロンドンを舞台にしています。
その他、登場人物や細部を少し変えていました。
(全くの個人的な感情ですが)その中で少し残念に感じたのは、ホテルの住所がクロムウェル・ロードからランカスター・ゲートに替えられていたこと。
原作はクロムウェル・ロードとハロッズ、サウス・ケンジントン、そしてハイドパークを挟んで北側に位置するベイズウォーター地区の描写が、色々と物語ってくれていて良かったのですが。
やはり時代設定の違いからなのでしょうか。
一方、印象に残ったのは、灯り。
孤独を感じるパルフリー夫人の部屋ランプ、質素なルド青年のフラットでの食事のシーンでのロウソク、ロンドンのホテルにありがちな真っ赤な絨毯を照らす照明、通りの街灯、、、。
暗くて冷たい季節のロンドンには欠かせないもの。。。
と、またまたロンドン熱が出てきました。
来週プティ・セナクルでお話するのも楽しみです!
お花屋さんの店先もカラフルになり始めましたね。
外はまだまだ寒いですが、、。
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