私の母はいわゆる「とっときやさん」で、
愛着のあるものは捨てられないタイプ。
結婚前の娘時代に気に入っていた洋服や、
(お陰様で私が今気に入って着ています!)
私達子供が生まれる前には時間をもてあましていたのか、たくさんの手編みのレース類や刺繍の作品があり、今でも家中に。(そして引き出しの中にも!)
その他にも、ビンやら箱やらリボンやら。
とっとく理由は、「頑丈な作りだから」とか、「可愛いから」とか、「工夫してあるから」とかみたい。
まあ確かに気持ちはわかりますが。
私が気に入っているのは、母が結婚した当時に、紅茶だったかコーヒーだったかが入って売られていたガラスの蓋つきのビン。
厚手のガラスに模様がプリントされていて、何だか北欧のデザインものの雰囲気。
もう40年以上も経つのに、カケやヒビのひとつもなくしっかりと現役で、今も我が家のインスタント・コーヒー入れとして活躍中です。
ビンテージの缶を見ていても思うのですが、
昔は一度お役を終えても、その後再利用されることを考えて作られているのですね。
今のものみたいに、中身がなくなったら容器も当然のように捨てられてしまうなんて、とても考えられないような存在感です。
「エコ」なんてわざわざ言わなくても当たり前だった時代、、、。
写真は「REVLON」の化粧品のボトル。
ロンドンのマーケットで見つけたものです。
ぽってりしたガラスに、プラスチックの蓋。
「可愛い」くって「頑丈」。
捨てられなかったのですね。