落ち葉とアンティーク

朝晩はかなり寒く感じるようになってきた今日この頃、
皆様お風邪などひいてませんか?

空気が冷えてくると、お客様も自然と温かみのある色の物をお選びになるようです。
リネン類は 真っ白より少し生成りがかったもの。
陶磁器もベージュトーンの物が人気に。
四季の中で暮らす私たち日本人は、季節ごとに
器も使い分ける。ということが無意識に身についているのですね。

成城の桜並木は紅葉と落ち葉の季節に。
拾ってきた落ち葉だって立派なオブジェ。

銀杏

秋、と言うより冬。な感じの土曜日、いかがお過ごしですか?
寒すぎるのはちょと、、、。ですが、このくらいの気候だと
街がセピア色に染まっているようで、ロマンチックな気分になるような。
成城の銀杏並木も、今朝は雨に濡れて、雰囲気たっぷりでした!

そう言えば、昨年の今頃はロンドンで買い付け中。
クリスマスの華やかな飾り付けも始まっていて、
カラフルでキラキラした街中の様子にも心躍りましたが、
ホテルへ帰る道すがらの、こんな何気ない1シーンにも何故か心惹かれて。

東洋趣味

欧米の美術史、インテリア史を勉強していると、
これまでの数百年の間に何度か、大きな東洋趣味の流行があったことわかります。
アール・ヌーボーや ウイリアム・モリスに代表されるアーツ アンド クラフツにも多大な影響を与えていたようですね。

私たちの祖先の美意識や洗練、技術の高さなどが、欧米の人々の感性に大きな衝撃を与えていたことは、誇らしく感じます。
と同時に、私達自身の文化であるはずなのに、最早我々にとっても外国の文化以上に新鮮、かつ、遠いものになってしまっている現実もあるのかな。と考えると、何となく複雑だし、反省しなくてはとも思ってしまいます。

英国のビクトリア時代の人が表現した、「東洋っぽさ」の
一つがこちら。
東洋の陶磁器から模したと思われる模様に、ピンクの色使いが、何とも不思議にマッチング!

フタを開けると、、、。

フタがある物って、そそられる。という方は多いようですね。
ついつい内側を覗きたくなる衝動に駆られるらしい。

我アティックのH嬢もそんな一人。
以前買い付け先で、箱という箱を片っ端から開けまくってました!

さて、こちらの陶器のフタ物の中は、、、。
ソープディッシュです。
ちゃんと水切り用のプレートが内蔵されています。
(因みに、このフタはちゃんと閉まりますよ。)

これからの季節、招かれたお宅の洗面所に
こんなにラブリーなソープディッシュとバラの香りの石鹸が用意されていたら、素敵ですね。

レディな小物

先日のハロウィン。
成城の街にも、仮装をしたちびっ子達のパレードがありました。
ママのお手製と思われる、ピンクのドレスを着た
小さなプリンセスちゃん達も少し興奮気味なご様子。

女の子はいつの時代も、そして、何歳になっても!!
お姫様に憧れるもの。
でも、本当のお姫様になるのはチョット無理だと悟ったら、
せめてこんな乙女なものでお部屋を飾ってみては?

シュガーポットの間違い探し

絶好の行楽日和な3連休。
皆様いかがお過ごしですか?
朝晩はすっかり寒さを感じるようになりましたので、
どうぞ風邪などにはお気をつけ下さいませ。

気をつけると言えば。
充分に気をつけているつもりなのに、
うっかり「やらかす」事ってありますよね。

この写真のシュガーポットが、まさにそれ。
ビクトリアンの陶器に花柄のハンドペイント。
マーケットで見つけて、心のなかでは勿論即決。
でもアンティークの買付けでは、商品の状態を入念にチェックするのは鉄則です。
「ヒビやカケはないか?」「シミは?」
幸いパーフェクトなコンディション。
金彩のかすれ具合は、かえっていい味になってるし。

ところが、ホテルで資料の為の写真を撮っている時に
気付いてしまいました。
フタが閉まらない、、、。
どうやら、同じティーセットの中の他のアイテムのフタが
組み合わされているらしい、、。
(柄は間違いなく同じなのです。)

たま〜にあるんです。
カップとソーサーが違うこととか。
英国では、「Good Marriage!」とか言って
片割れ同士を上手に組み合わせて楽しんでいるのです。
物を大切にして、素晴らしい事とは思うし、
かえってお洒落だったりもするけど。
ふたが閉まらないのは、、、。

でも、かわいいので、売ってマス。